「モニターヘッドホンの定番」として世界中で愛されているオーディオテクニカのATH-M50x。
すでに多くのレビューが存在する名機ですが、スペックでは表すことができない「実際の使い心地」や「長く使った後の変化」が気になっている方も多いのではないでしょうか?
私自身、そこそこの数のヘッドホン、イヤホンを所持していますが、「ATH-M50x」は4年ほど愛用しており、今でもガシガシ使っています。
今回は、長期間使ってみて分かった「ATH-M50xのリアルな使用感」について、良いところも少し気になるところも含めてレビューしていきます。
1. 「重さ」が生み出すフィット感と没入感
まず、手に持った瞬間、そして頭に装着した瞬間に感じるのは「ずっしりとした重厚感」です。
最近の軽量ヘッドホンに比べると、正直**「多少重い」**と感じるかもしれません。しかし、4年使っていて感じるのは、この重さが逆にメリットになっているということです。
- 安定したフィット感: 適度な重さと側圧(締め付け)があるため、頭を少し動かしてもズレません。
- 遮音性(パッシブノイズキャンセリング): 重厚な作りとイヤーパッドの密着度のおかげで、ノイズキャンセリング機能がなくてもそこそこの遮音性があります。
極端にうるさい場所でなければ、装着するだけで作業や音楽に集中できる環境が整います。「守られている安心感」のある装着心地と言えるでしょう。
2. モニター用だけど「リスニング」も楽しい音質
一般的にモニターヘッドホンというと「原音忠実だけど、味気ない音」というイメージがあるかもしれません。しかし、ATH-M50xは少し違います。
- 低音: モニターヘッドホンの中では低音が強めに出ます。ベースラインやドラムのキックが心地よく響きます。
- 高音: 低音が強いからといって、音がこもったりくどくなったりすることはありません。高音域もしっかりクリアに出ており、分離感も抜群です。
制作(ミックス)における粗探しができる解像度を持ちつつ、普段の音楽鑑賞(リスニング用途)としても十分に楽しめる音作りになっています。「仕事も趣味もこれ一本」でいける万能さが魅力です。
3. 「ケーブル着脱式」が寿命を延ばす
有線ヘッドホンの故障原因No.1といえば「断線」です。
どれだけ良いヘッドホンでも、ケーブルが切れてしまったら終わり……という製品が多い中、ATH-M50xは**ケーブルが着脱可能(リケーブル対応)**です。
もし断線しても、ケーブルだけ買い替えればまた新品同様に使えます。
本体ごと買い替える必要がないため、長期的に見ればコスパは最強クラスです。
4. 4年使っても現役!耐久性とメンテナンス性
私はこのヘッドホンを4年ほど毎日使っています。
さすがにイヤーパッド(耳に当たるスポンジ部分)は経年劣化でボロボロになりましたが、以下のメンテナンスをすることで快適に使い続けられています。
- イヤーパッド: Amazonなどで売っているサードパーティ製の交換パッドに変更
- ヘッドバンド: ヘッドバンドカバーを装着して保護
肝心の**「音質」に関しては、劣化を特に感じていません。**
物理的なパーツ(ヒンジなど)も非常に頑丈に作られているため、パーツ交換さえしていれば、まだまだ数年は余裕で現役を張れそうです。
「良いものを長く使いたい」という人には自信を持っておすすめできます。
5. 付属品が超優秀!シーンで使い分ける3本のケーブル
ATH-M50xを買うと、最初から3種類のケーブルが付属してきます。これが地味ながら最高に便利です。
- 1.2m ストレートコード
- 3.0m ストレートコード
- 1.2m カールコード(伸縮するタイプ)
私は普段、以下のように使い分けています。
- オーディオインターフェース接続時:デスクの奥にある機材に繋ぐため、長さのある**「3.0m ストレート」**を使用。余裕を持って取り回せます。
- ノートパソコン接続時:卓上でPCに直挿しする場合は、**「カールコード」**を使用。ケーブルが余って邪魔になることがなく、デスク周りがスッキリします。
独自のロック機構がついているため、使用中にケーブルが抜ける事故もありません。
基本スペックの確認
最後に、簡単なスペックをまとめておきます。
| 項目 | 内容 |
| 型式 | 密閉ダイナミック型 |
| ドライバー | φ45mm、CCAWボイスコイル |
| 出力音圧レベル | 99dB/mW |
| 再生周波数帯域 | 15~28,000Hz |
| インピーダンス | 38Ω |
| 質量 | 285g(コード除く) |
インピーダンスが38Ωと低めなので、スマホやPCに直挿ししても十分な音量が取れるのも扱いやすいポイントです。
まとめ:迷ったらコレを選べば間違いない
ATH-M50xは、以下のような方におすすめです。
- 「とりあえず間違いない頑丈なヘッドホン」が欲しい人
- 音楽制作もしたいけど、普段の音楽鑑賞も楽しみたい人
- 多少重くても、遮音性が高くフィットするものが好きな人
- パーツ交換をしながら、長く愛用したい人
4年使ってもまだまだ使っていきたいと思わせてくれる完成度が、このヘッドホンにはあります。
最初の1台としても、ステップアップの1台としても、ぜひ試してみてください。

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